病院の待合室
昼休みは電気が暗くなっている。 昼咲月見草(ひるざきつきみそう)
待つ人も少なく
声が響く。
お婆ちゃんとお爺ちゃんの会話
(どう見ても80歳以上)
入院しているお婆さんのお見まいにきたお爺さん
/ 色々してあげたいけど、そっちの家の手前
なにもしてあげられないなぁ~。
/ いいんだよ、毎日来てくれなくても。
そっちが疲れてしまうでしょう?
露草
/ いや、俺は大丈夫だけど、手続きとか面倒な事、いくらでもしてやれるのになぁ~。
/ そうはいかないしねぇ。みんな長男の嫁に
洗濯ぐらいやって貰え、と言うんだよ!
/ そうだなぁ。俺がやってあげられればなぁ。
/ いいんだよ!嫁も言わなければ気が付かない嫁だから、今度言って見るさ。
/ 痛いのかい?
/ いや、もうすぐ退院できると思うよ!
・
・ 露草
・
どちらも やせ形で、お婆ちゃんは腰が曲がっていて、お爺ちゃんはシャキッとしているが
どうみても 皺しわ顔
でも、夫婦ではない
どうも、お婆ちゃんが主導権を握っているらしい。
しかし、そんなお婆ちゃんがお爺ちゃんは大好きらしい。もしかしたらどちらかが耳が遠いのかも。
広い待合室にビンビン響く、響く。
30分位会話が続き、二人は2階の病室の方に。
お爺ちゃんは、お婆ちゃんを優しくエレベーターに乗せていましたね。
何とも圧倒されました~。女性は幾つになっても強し・・かな?