功さん家のブログ

ひとりごと

うちょうらん

 
今年も、主(ぬし)を失っても、元気に可憐な花を咲かせました
 
可哀想だから、毎日水をやり「可愛いね」と声をかけます
 
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        うちょうらん
 

月夜の浜辺   ・・仲原中也
 
月夜の晩に、ボタンが一つ
 波打際(なみうちぎわ)に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
 僕は思ったわけでもないが
 なぜだかそれを捨てるに忍びず
 僕はそれを、袂(たもと)に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
 波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
 僕は思ったわけでもないが
    月に向ってそれは抛(ほう)れず
    浪に向ってそれは抛れず
 僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
 指先に沁(し)み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
 どうしてそれが、捨てられようか?